不動産共有者に対する債権者が債権を回収する方法

 交通事故にあった,加害者Aが保険に入っていなかった,加害者の自宅を調べてみたら父親が死亡したところで相続が未了(相続人は母と子である加害者A)であった,といったことがよくあります。

 貸したお金を返してくれない場合でも同じことがあります。

 この場合,債権者は,Aの自宅相続持分2分の1について,債権者として,相続代位登記をして,そこに仮差し押さえをすることができます。母とAがもし遺産分割協議をしていたとしても,相続登記をしない限り,第三者である債権者に対抗できないからです。

 そして,債権者はAに対して,その金額を支払うように交渉し,支払ってもらえなければ損害賠償の本訴を提起して判決をもらい,本差押・競売申立により,自宅相続持分2分の1の売却代金から債権を回収します。

 なお,Aとしては,「他の共有者が自分の持分を不動産業者に売却した。そのようなときは,弁護士法人ウィズがあなたの代理人として,その業者との交渉を担当」の項で述べた「あなた」と同じ状況が生まれるということになります。